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ユースホステル運動について

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Youth Hostel:自然の中への旅人が集う宿

簡単にユースホステル運動とは?

  • 自ら自然に出る
  • 他人を自然に連れ出す
  • 自然の中に宿泊施設をつくる

簡単にこの三つがユースホステル運動です。

もう少しくわしく。

 ユースホステル運動は、1909年(明治42年)にドイツの小学校教師リヒアルト・シルマンによって創案された青少年の成長を育む教育的な運動です。先のワンダーフォーゲル運動と異なり、自然の中へ出かける足がかりとなった宿泊施設をつくり、それを利用することが最大の特徴です。それにより、自然の中へ気軽に多くの人が足を運べるようになり、旅人達の交流の場として便利な拠点となり現在「ユースホステル」として世界中(75カ国に5500施設)に多く広まっています。(写真真ん中がリヒアルト・シルマン )

「ユースホステル」の現在の問題点

 現在、日本において現在そのユースホステルは観光地優先的に建てられていること、営利目的が甚だしいこと、単なる安宿として他の宿泊施設と区別がつかなくなっています。自然の中へでかけるきっかけとなり、旅人達の交流の場としての宿泊施設であればこそ「ユースホステル」の名が付けられるはずなのに。全てのユースホステルがそうなっているとは限りませんが、それを利用するホステラーの意識の低下ともあいまって、全体の質が落ちていることは確かなはずです。(写真は 最初のユースホステル となった ドイツの 「アルテナ城」 )

ワンダーフォーゲルとユースホステル運動

  双方ともその先駆けは、第一次大戦で敗戦国になったドイツ圏の国からでした。一言で言えば敗戦国の青少年の”自国を知ろう運動”です。戦争で国土や社会情勢も荒れ果てたドイツ圏諸国で「西部戦線異常なし」(レマルク)の学徒兵くらいの年代層がリードしながら、野や山や知らない田舎を 隅々までめぐり歩き、 中高校生年代層が”国家滅びても、なお山河はあり”と確認し、自国への誇りを守るため、取り戻すための作業だったと言えるでしょう。

 そして、ワンダーフォーゲルはより深い自然の中(文明からより遠ざかった場所)へでかけることを追求していったのに対して、野や山へでかける青少年のために宿泊施設をつくり、コミュニティ(町・村・集落)の レベルでより多くに人に自然の中へでかけるきっかけをつくることを手助けしようとしたのが、ユー スホステル運動です。

空友とユースホステル

 「ユースホステル」は本来自然の中を「旅」する人にとって、便利ですばらしいものだと思います。そこで、その精神・考え方をもとにインターネット上で自然(Nature)の中へ気軽にでかけるきっかけを多くの人に作り(空友サークルの空友企画)、旅人達の交流の場として(掲示板などインターネットコミュニケーションツールを使用)”場”を越えた(Virtual)ユースホステルをつくったらおもしろいのではないか?と思ったのです。紅葉の神峰山寺(by tomoko)

 そして2001年春に、「空友の交差点」Webユースホステルという架空の「交流の宿」としてのホームページと、それを拠点・出発点とする「空友サークル」(空友サークルについて)を創設し現在も運営し続けています。活動を通じて、より多くの人に自然の中へ出かけるきっかけをつくり、自然の良さを伝えることができればと思っています。

 なお、管理人(soratomo)はユースホステル会員ではありません。また、空友サークルはユースホステル協会とは直接関係はありません。

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このページは、soratomoが2004年8月 9日 23:49に書いたブログ記事です。

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