関西発の登山・ハイキング・自然好き旅仲間の輪

白滝谷ー滋賀県比良山系の沢登り

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白滝へ沢登りの宴



比良山の白滝谷へシャワークライミングに行った。ゴールデンウィーク中盤2005/05/4〜5一泊二日。

特別装備:ヘルメット、底がフェルトの沢登り用くつ、補助用ザイル8ミリ30メートル、ハーネス、カラビナ5個、エイト環、7ミリロープシュリンゲ2本



初日は「坊村」にある明王院(神社)ウラの、車20台以上は駐車できるスペースに車を停めてキャンプ。晩ご飯は七輪でバーベキュー!こんな寒い時期から川の中をバシャバシャ沢登りしよう〜というお馬鹿は僕たちだけ、静かな星空の下で格別の宴は夜遅くまで続いた。



翌日4:30起床

この明王院より先の「牛コバ」までの林道は、前回なんとか車で移動できたが、(2003年は)今は管理が厳しくなり一般の車は進入不可。(入り口のチェーンが高く丈夫に強化されています←わかる人にはわかる)たとえ入れたとしても、道が悪く落石も多くデンジャラス!おとなしく1:00歩いていく方が無難というか、違法行為なので当然自粛。



林道終点地点よりすぐの右岸から7:30入渓。5月の水はまだまだ冷たい。最初は足首が浸かるたびに「ひえー!」と叫びながら登っていった。二日酔い、運動不足の体を1時間ほど慣らして、鉄パイプで補強された木橋のある登山道そばの場所で朝ご飯。



ここは武奈ヶ岳の西側で、日が差し込むのが遅い。サー出発!という時にはだいぶ陽が差し込んで来た。川の瀬と水面に映る新緑がまぶしかった。



しばらく、今日初めて沢登りをするK氏と暗黄緑色の滑りやすい岩に注意しながら、フリクションを確かめながら歩いていると、水の澱んでいる場所に何かがある。「シカ」の死骸だ!4本の足ときれいな角でそれとわかったけれど腹部がかなり腐敗していて、最初砂防用のナイロン袋かと思った。自らの死期を悟りここを選んだのか、それとも落石にあったのか・・・。自然を感じた。



妙な気持ちを後にさらに上流へいく。大きな淵があらわれて左岸をなんとかへつってクリヤーしようと試みるが、とにかくぬめっけが多く滑る滑る!便所の吸引機を使って水中からはい上がる技もあるらしいが、今日はそこまでやる気なし(--;)並列する登山道で高巻いた。白滝谷が沢登り初心者に向いているのは、比較的エスケープが容易だから。でも、今日の核心部「白滝」より先は逃げられない。



その白滝、高さ約8m。大きな淵を左側から胸まで浸かって直下にとりつく。滝の圧倒感の割に、がばっとつかめるホールドが多く慣れていればフリーで登れる。水の流れの左側に沿って、濡れていない部分を慎重に登った。最後、微妙な角度で滑りやすそうなのでびびってしまった。初心者を連れて行く時は、確保が必要。



登り切った眺めは美しい。超えてきたいくつかの淵のウォーターブルーと新緑が心安らがせてくれる。緊張のあとの清涼感!沢登りの楽しさはここにあると思う。



この先のすべすべの滑床は、姿勢良く沢靴のグリップを便りに登る。そして激しい流れと両岸が岩場という今回一番!緊張した場所へ。残置シュリンゲ一本右岸にあったが、左岸からへつった。足場滑りやすく危険。直径2センチの筒状穴がありカム使えそう。慎重にホールドを確かめながらクリア。そして最後の傾斜の緩い6mほどの滝を越えて核心部おわり。



ちょっと先には二本の筋が美しい夫婦滝があらわれ、壊れた展望台の横から登山道へでた。12:30今回の沢登りは終了。転けること無く無事終了!かと思われたが、お昼ご飯を食べた小さな川のそばで、ツルン〜とおもいっきりぶっ転んでしまった。ようやく乾いた服装や着替えがびしょぬれ(T.T)気のゆるみが最大の危険でありますぅ。いやはやいやはや。

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コメント(3)

ここは前の会の最初の沢登り教室で行きました。 多分2箇所ほどはロープで確保してもらい漸く攀じ登った記憶があります。
行きたい気持ちが出て来ますがこの谷で2−3回練習しないと無理かなと思いました。 翌日は坊村の先の多分”八幡谷”を沢登りして沢の水が無くなった斜面を草の根につかまり、滑りようやく上にたどり着きブナ岳山頂へ行ったのだと思います。

おぉ〜! 沢、行かれたのですね!
こんなに早い時期に行くとはー、さすがは我等の会長、チャレンジャーだ!
沢デビューのKさんは寒さに怖じ気づいていなかったかな?

どっしゃ〜「会長」だなんて、恥ずかしいですぅby soratomo

いやはや、まだまだ寒くて唇真っ青になるのを覚悟していましたが、天候に恵まれ思ったよりは暖かかったです〜♪この夏は大峰山系の「神童子谷」を密かに計画していますぅ

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このページは、soratomoが2005年5月 6日 23:43に書いたブログ記事です。

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